2010年7月9日

2010-07-09 第2回クラウド勉強会のメモ

2010-07-09 第2回クラウド勉強会のメモ
ATND http://atnd.org/events/5767
Twitter公式タグ #cloudstudy
USTREAM http://www.ustream.tv/channel/cloudstudy?lang=ja_JP


■「Force.com」(セールスフォース・ドットコム 岡本充洋氏 )
 SalesForce=SaaS CRM
 高度に統合されたPaaS APEX+Visual Force
 画面でDBテーブルやWebフォームを作成してCRMを作る
 vmforce=エンタープライズJavaプラットフォームクラウド
 来年リリース
 vmwareと提携しSpring Frameworkを使えるように
 GAE,Google AppsEngineに近い 開発環境も含めて提供
 ローカルのEclipseで開発、ドラッグ&ドロップでクラウドにリリース
 JavaのカスタムロジックをApexから呼べる
 SalesForceの認証をアプリに使える
 開発者プレビュー(アルファ版)は今年後半(秋ごろ)
 来年夏ごろにリリース
 vmforce.comを参照
 無償環境Developer Editionあり


■「Amazon Web Services」(日本amazonユーザ会 片山暁雄氏、米林正明氏 ) @c9katayama @yone098
 AWSオーバービュー
  Region
   EU
   シンガポール
   米東海岸
   米西海岸
  AWSサービス一覧
   EC2 レンタルサーバ
   S3 無制限のストレージ
   RDS MySQL5.1 SSL通信サポート ODBC/JDBC Oracle入るかも 自動バッチ、バックアップ MultiAZ(自動レプリケーション ホットスタンバイ)
   SimpleDB KVS SOAP/REST Erlang製
   SNS Simple Notification Service 通知サービス Email EmailJSON(企業内FWを抜けられる) HTTP SQS
   SQS MQ
   ELB Elastic Load Bakancing ELB自体も冗長化、スケーリング クッキーで分散可
   Cloud Watch ECSの死活監視 ブラウザでモニタ可
   Auto Scaling 閾値を設定してインスタンスを自動で増減
   Elastic MapReduce Hadoop
 AWSの特徴
  豊富なサービスと選べるロケーション EC2 S3だけじゃない
  小売のDNA スポットインスタンス
  プログラマブル AWS SDK for Java
 まとめ
  欲しい機能はけっこうそろっている
  すぐに始められる
  利用事例が多い
  一時的なデモやテストにも便利


■「GoogleAppEngine」(GoogleAPIExpert 松尾貴史氏 ) @tmatsuo
 Google I/O での発表内容共有
 GAEの軌跡
 GAE in Google I/O 2010
  Google Apps Engine for Business 2010年終わりには出揃う予定
  マネージメントコンソール
  サポート 99.9%SLA
  予測可能な料金体系
  Hosted SQL うわさではMySQLベース
  SSL on hosted domain
  GAE session in Google I/O 2010
  セッションすべてがYoutubeにある(日本語字幕つき)
  http://code.google.com/intl/ja/events/io/2010/
 GAEの課題
  データストアのレイテンシが上がっている
  99.9%の可用性を達成できるか
 GAEの今後
  OpenIDのサポート(リリース済)
  OAuthのサポート(リリース済)
  MasReduceライブラリ(リリース済)
  Channel API
  バッググラウンドサーバ(バックグラウンドでジョブを実行)の30秒制限がなくなる
  Next Gen Queue
  Google Apps Engine for Business
 GAEのビジネス利用
  AppEngineでウェブサービス作成
  AppEngineでビジネスアプリケーション作成
  ソーシャルアプリのバックエンド
  スマートフォンアプリのバックエンド(SONYのchan-toruはapp engine)
  業務アプリ内製


■「ニフティクラウドの裏側」(ニフティ株式会社基盤システム部チーフエンジニア 山口亮介氏)
  参考 第1回 ニフティクラウドフォーラム ~みんなで作るニフティクラウド~に行ってきました
  参考 ニフティクラウドを試してみました
 ビジネスと技術のクラウドは、ちがうもの
  XaaS(IaaS,PaaS等)はそれぞれ相互補完関係
 ニフティクラウドの紹介
  導入ユーザ300社超
  7月22日
   APIリリース開始
   OEM機能開始
   プレミアムサポート開始
 ロードバランサを導入するデモ
  (1)LB作る
  (2)ヘルスチェック間隔設定
  (3)サーバ設定
  (4)フィルタ設定
  ニフティクラウドのLBは月168000円(帯域200Mbps)10,500円(10Mbps)→料金が高すぎるという声があるので従量課金にしたい
 ニフティクラウドの内部構造
  簡単操作UI Apache Tomcat MySQL
  フルスクラッチアプリ VMWare API
  基本的にはそのとき最高性能のCPUを価格競争力のある形で調達
  ブレード(廃止予定) 1Uサーバ 1Utwinサーバ
  ISPと10Gで接続 ISPとの素敵な契約ですぐ増やせる
 ニフティクラウドを支える技術
  基本的に生身のVMWareを使っている(VMWareの仕様に従う)
 ニフティクラウドでシステムを作るには
  インスタンス内からアクションが結構あります(cron.daily 午前4時のcronとか。できれば他の時間にしてほしい)
  従量制でいったん稼動させてください(月額の日割りがない)
  現状の環境で一回稼動させてからぜひ本番を
  iptablesを変更する場合は、いったん外側だけの設定で試してみてください(どうにもできなくなると有償サポート)
  他のユーザの影響を受けることがあります
 クラウドビジネスの課題
  膨大な投資額 毎週家を買う感覚
  予測が非常に困難
  非常にセンシティブな構成
  調整はほぼできない
  仮想マシンの内部でいったい何が?(動き出すと内部でどうなっているか把握できない 責任分解点)
  ユーザさんの話(スキルのある人からない人まで)
  決まりごとたくさん
   法律
   著作権
   法律
   ライセンス(Oracle使いたい→ユーザさんの責任でお願いします)


■「Eucalyptus」(日本Eucalyptusユーザ会 肝付兼続氏 ) @kimotuki
  参考 Eucalyptus入門セミナーに行ってきました
 Japan Eucalyptus User Groupの紹介
 OSSのIaaSクラウドのソフトウェア
  Eucalyptus
  OpenNebula
  CloudStack
  OpenNova
  Wakame-vdc
 OSSでないIaaSクラウドのソフトウェア
  Eucalyptus Enterprise Edition
  mCloud
  Nimbula
  vCloud Express
 Eucalyptusの紹介
  Linuxの仮想化技術を利用(XenまたはKVM)
  AWSと互換性(API等)
  Eucalyptusの利点
  仮想マシンをユーザが直接操作できる(管理者=ユーザ)
  オープンソース
  Amazon EC2/S2の環境を自前で構築できる
 Eucalyptusの開発経緯
 Eucalyptusの機能
  インスタンスの管理機能(EC2互換)
  EIP Key Pair FW機能
  ストレージWalrus S3互換
  VPC,ELB,オートスケーリング,EBS bootは利用できない
  管理ツール(マネジメントコンソール)なし
  課金の仕組みなし
 Eucalyptusの構成
  CLC,CC,NC,SC,W
 Eucalyptusの使い方
  コマンドラインツールeuca2ools,S3cmd
  WebUI
  API
 プログラムライブラリ
  AWS JDKと互換あり
 国内事例
 課題
  信頼性向上
  情報整理 ドキュメントが少ない、導入事例が少ない
  開発体制 オープンソースだが開発はクローズド
  機能追加
  国際化 日本語対応


■「Wakame」(株式会社あくしゅ 山崎泰宏氏 )
  参考 WakameTech #1に行ってきました
 IaaS/PaaSのレイヤを構築するクラウドコンピューティングのための基本的ソフトウェアの総称
 コンセプト 人間がやる部分を自動化
 Wakame-fuel
  サーバクラスタ上で動く手順実行エンジン
  Ruby AMQP(RabbitMQ)
  Amazon EC2のWeb APIを組み込み
 Wakame-vdc
  データセンタ内部をサーバ調達周りをコントロールするためのOSS
  手順を自動実行するところは変わらないのでWakame-fuelを再利用
  アプリケーションとHyper VisorのためのWakame
 デモ
  サーバが立ち上がって終了するまで
 今後
  ストレージサービスを構築中
  数あるデータセンタを1つのコンピュータにする
 まとめ
  Wakameはインフラの自動化を実現
  すべてのコードがホワイトボックス(頭のてっぺんから足の先まで自分の書いたコード)
  今後も開発は継続される


■「Hadoop」(Hadoopソースコードリーディング会 大谷晋平氏 ) @shot6
※時間が押したので懇親会で発表
 Hadoopとは
 Hadoopの何がうれしいか
  大規模データに対しての対抗策が手に入る
  スケールアウト型アーキテクチャによる拡張性
  特別なハードウェアなしで実現可能
 (裏)Hadoopの何がうれしいか
  クラウドで何が行なわれているかわかる
  Hadoopの仕組みもアツイ
  上に搭載された機能もアツイ
  今までの常識が通用しない
 HDFS
  巨大データを64MBブロックに分割して保存
  自動的にレプリケート
  巨大なファイルに強く、細かいファイルに弱い
  安価なストレージサービスに使える
 HDFSでどこまでスケールするか
  1億ファイル 64PBまで
 Hadoop MapReduce
  ApacheプロジェクトがGoogleの特許の使用許可を得ている
 Hadoopエコシステム
  Hadoopディストリビューション
   Apache Hadoop
   Cludera Hadoop
   Yahoo Hadoop
   3社はOSSで、相互に協力
  Hadoop周辺プロダクト
   データフロー言語 Pg
   SQLライクな言語 Hive
   機械言語処理 Mahout
 Hadoop狂想曲
  毎週Hadoopサードパーティ製品が発表されている状況
 Hadoopの今とこれから
  ポイントは巨大データ処理にどう立ち向かうか
  普通に半構造データで使う方法でデファクトになりつつある
 今後の重要な観点
  大規模データ処理を効率的に行なう設計手法やプロセス
  RDBやKVSなどの外部ミドルといかに接続するか
  開発者が容易に開発できる環境の整備
  状態の可視化、監視などの運用保守
 イベント関連
  Hadoopイベント 8月初旬に何かが起こる?


『G-CLOUDマガジン』8月に技術評論社から刊行だそうです

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