2010年1月30日

WakameTech #1に行ってきました

WakameTech #1
日時:2010/01/30 17:00 to 20:00
会場:ハロー貸会議室 新宿B(新宿三葉ビル6F)(東京都新宿区西新宿1-5-11)
URL:http://wakame.axsh.jp/
URL:http://atnd.org/events/2753

いずれスライドが公開されるようですが、とりあえずまとめました。

- 17:00 ご挨拶/オープニング - 担当:山崎 (@sparklegate)

- 17:10 IaaS型クラウドのまとめ - 担当:山崎 (@sparklegate)
  - IaaS(Amazon EC2)を対象
  - ネットワークやデータセンタのほうが重要なのに書籍(情報)がない
  - 活用を模索
  - 本格的・本物のIaaSクラウドが欲しい
    - なぜ必要?
      - 便利 EC2+Wakame
      - 現行にも欠点
        - レスポンス/レイテンシ
        - 複雑すぎる(止めるとインスタンスが消える)
        - 決済方法(クレジットカード)
  - 海外のIaaS
    - Amazon EC2 …有名
    - Softlayer …シンプル
    - Dropbox …IaaSになりつつある
  - どうでもよい議論
    - 仮想化 …VPSでもう仮想化しています
    - 所有から利用 …リースの効果
    - 時間課金 …課金モデルの話
  - 人間を関与させないリソースセンタであるべき
    - ユーザからみてプログラマブル
    - データセンタが自動化
  - インフラ屋を減らす技術
    - 仕事の二極化 …アプリプログラマの人/自動化を実現する人
  - 逆行する動き
    - public/private cloud
    - private cloudは効率悪い
    - Eucalyptusの出現
  - オープンソース
    - Eucalyptus
    - OpenNebula
  - Eucalyptusの功罪
    - 「オープンソース版Amazon EC2」の紹介は良かったか
    - Eucalyptusの目的そのものは正しい
    - ※Eucalyptusについてはこちらにレポートあります
  - OpenNebula
    - グリッドコンピューティング
  - 日本の事情
    - NiftyCloud
      - VMWare利用
      - 法人用?
  - プログラマブル/自動化のIaaSはどこに?
    - プログラマブルへのこだわり
      - ハードを動かすソフトはある
      - ネットしたハード(サーバ)を動かすソフトはない→OS相当のハードが必要
        - スレッド=サーバ
        - メモリ=KVS
        - File I/O=ストレージ
        →これがWakame
  - Wakame
    - Master(1)←→Agent(多)型非同期式手順実行エンジン
      - 複雑な手順を実行可
      - イベントドリブン
      - マルチスレッド
    - 自動でスケールアウト/インできるようになる
    - RubyでOSS
    - 実行手順=Action
      - 中にシーケンシャルに記述
      - Actionから複数のActionにパラレルに実行可
    - プロダクトレベルにまとまったもの=Resource
      - Apache2/MySQLなど
      - ActionからResouceを呼び出す
  - 依存関係グラフをもっている
    - 起動・終了の手順
    - 関係するプロダクトが変更されたときにイベントを通知
    - LB-Web-DB → Webを1つ増やす(と指示) → 数分でWebが立ち上がる(起動する)
    - スケールアウト/インを変更
    - アプリのボトルネックが解消されるわけではない → インフラがスケールアウトする仕組み
  - 事例
    - 広告配信
    - ファームウェア配布
  - インフラも自動化できないか?
    - VMの準備も自動化できるはず
    - GAEやHerokuも作れる
  - 作ってみよう
    - 運用面
    - ネットワーク
    - ユーザ単位の課金
    →難しい
  - すぐ実現できる方法
    - (1)クライアント →(依頼)→ API
    - (2)APIサーバがメールを飛ばす
    - (3)メールを受けた中の人がサーバを立ち上げ
    - (4)中の人がDBに記録
    →HaaS(Human As a Service)
    - 自動化しよう
      - 仮想化 …Xen,VMWare
      - 手順 …Wakame
  - 運用面の課題
    - 検索 …ユーザがどのインスタンスを使っている?
    - ライフサイクル …リソースの増減
    - マネジメント …どこのリソースを割り当てる?
  - ネットワーク設計の課題
    - セキュリティグループ
      - Amazonの中の人に訊いた→「秘密」
      - 何でもVLANで解決できない
      - たぶんiptables?ebtables?(MACアドレス版iptables)
        - スケールするか心配 …1台変更すると、全台変更する?
      - 妙案ないか?
    - とりあえず逃げ
      - VLAN tagを仮想NICにとりつけ …グローバルIP用/プライベートIP用
      - これとiptablesとの組み合わせ
  - 課金
    - ノウハウがない
    - ネットワーク流量を計るのが難しい
    - インスタンス単位で課金(課金以外にも記録は必要)
  - 名前を変える(Wakameだらけなので)
    - APC、コントローラ(このあたり見逃しました)
    - WebAPIサーバ(Data Center Manager) …ある程度DoSを防ぐ
  - ハードウェアの追加は人間
    - 「起動したあとは自動で」が望ましい
    - Clonezillaを利用
  - 2010年3月末リリース予定

- 17:52 IaaS型クラウドの肝を作る - 担当:登尾 (@tnoborio)
  - Wakameでインスタンスが立ち上がるまで
    - 1. クライアント→DCM 起動依頼
      - WebAPI
      - ActionResource経由 …RESTfulAPIをモデルとして操作(create/find…) RoRで実装
      - Sinatra利用
    - 2. DCM→HVA インスタンスを割り当て
      - 集中型/分散型
        - 集中型 …順に使う
        - 分散型 …位置情報(ネット、電源、場所)からポイント付けで低いものから
    - 3. DCM→HVC インスタンスを起動依頼
      - HTTPで起動依頼(uuid、MACアドレス、メモリ、コア数など情報を付加して)
    - 4. HVA→DCM 「起動したよ」を返す
      - Action Resourceで返す
  - DCMからステータスチェック
    - DCMからHVA、HVC、インスタンスに生存確認 …Action Resourceを利用
  - これから
    - IPアドレスの管理
    - 権限付け
    - 課金モジュール

- 18:09 休憩

- 18:20 CloneZillaで増えるハイパーバイザ運用 - 担当:岩野 (@i_tune)
  - Clonezilla …NCHCのOSS
  - バックアップ・リストアツール
    - ドライブ、パーテーション単位でバックアップ NTFS、ext2,3、LVM他対応
    - イメージファイルで保存可
    - イメージを複数マシンに展開できる
  - KickstartとClonezilla
    - PXEBootでインストールできるのは変わらない
    - Clonezillaはイメージを展開するので簡単
  - インストール
    - ネットに繋がっていること(パッケージにけっこう依存)
    - CentOSでテスト(apt系でもOK)
    - rpmでダウンロード、インストール
    - セットアップスクリプト起動
      - パッケージをダウンロードする
      - CentPSはパッケージがrpmfrgeでも足りずあちこちから取ってくることになるので大変
  - 使用
    - コマンド、GUIあり
  - 感想
    - ddはバックアップは時間がかかる
    - リストア 48ノードを20分くらい(ただしFC使ったりして環境よい)
    - IPアドレスは焼いた状態、割り当てはDHCPで(MACアドレス予約)

- 18:32 IaaS型クラウド簡易デモンストレーション - 担当:三上 (@saicologic)
  - ブラウザGUIでイメージを起動→インスタンス(ペンディング状態)→終了 xmコマンド使用
  - 起動されるイメージは焼かれた状態で起動する(IPアドレス等)
    - これを変えられるようにしたい

- 18:50 クラウド活用事例:clomoの紹介とデモンストレーション - 担当:i3-systems 秋間様(@akm2000) 宮島様(@miyazima)
  - アイキューブドシステム(9Arrow等)
  - CLOMO+Wakame
  - CLOMOのコンセプト
    - 簡単にアプリを試せる
    - キャンペーンで急にサーバが必要
    - 今は監視のみ
    - EC2を使ったサービスの提供、スケールさせたい
  - できること
    - 予定時刻にサーバの増減をWakameに指示
    - インスタンスをzabbixに登録
  - まとめ
    - Wakameにサーバの増やす/減らすを任せられてラク
    - CLOMOはzabbixとの連携に徹することができた

- 19:05 ディスカッション
  - Wakame<1.0はAmazonEC2を利用、Wakame 1.0はクラウド内部も作る
    - オリジナルを作りたい → Active Resourceを知っていれば使える。知らない場合はURLリクエスト
    - WebAPIのサブセットを用意する(Amazon EC2互換)
  - 開発体制
    - 2台 うち1台はファイルシステムが壊れている。玄箱をNASで使用
    - 「セグメントを超える場合」など大規模実験をしたいのでIDCを借りる予定
  - Wakameが動く環境
    - 「Rubyが動くこと」で何とかなりそう
  - ネットワークの話は懇親会で
  - WakameのSPOF
    - Wakame-Master →SQLiteで記録しているので落ちても再現できる
    - Wakameが落ちてもプロダクト(Apache等)は生きているので、サービス続行可
    - ハイパーバイザのHVC →インスタンスの増減ができなくなるだけ
    - WebAPI →冗長化できる

- 19:48 クロージング
  - 「紹介しても良い人」を出欠時にチェックしたかった
  - 「IaaSを実現したかった」をWakameで実装している
  - Wakameやりたい人募集(自薦・他薦問わず)
  - Wakameはオープンソースで公開する
  - メールやTwitterで意見募集

- 19:50 終了

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