2010年3月13日

仮想化友の会 2月度勉強会に行ってきました

仮想化友の会 2月度勉強会
日時:2010/02/24 19:00 to 21:00
会場:SRA OSS, Inc. 日本支社 セミナールーム(大塚セントコアビル5階)(東京都豊島区南大塚3-46-3)
URL:http://sites.google.com/site/kasotomo/
URL:http://atnd.org/events/3085



- 19:05 『デスクトップ仮想化(VDI)』Citrix 北瀬さん
  - 資料 http://docs.google.com/viewer?url=http://v12n.jp/files/XenDesktop_Seminar_vtomo.pdf
  - デスクトップ仮想化=VDI
    - 2006年ころから
    - コンセプトは10年前から
    - 下層から[ハード]-[OS]-[アプリ]-[プロファイル]-[ユーザ]の構造の[OS][アプリ][プロファイル]をオンデマンドに構築する
  - 種類
    - サーバベース型=metafrace
      - クライアント:サーバの1セッション
      - クライアントが1つのサーバリソースを共有→暴走すると他ユーザを巻き込む
      - 画面だけがクライアントに転送される(N:1)
    - 仮想PC型≒VDI
      - クライアントOSを仮想化(ハイパーバイザ)
        - サーバのリソースは共有
        - 仮想OSは占有
    - ブレードDL型
      - HPのCCI
      - クライアントOS:ハード1台
      - ハードも共有
    - ネットブート型
      - サーバがクライアントをブートし、クライアントがサーバにアクセスしディスクイメージをロードする
      - ハード、ソフトを共有
      - クライアントの使用感はローカルとほぼ同じ
    - クライアントサイド仮想PC型
      - クライアントがハイパーバイザ上の仮想OSになる
      - クライアントがハード、ソフトを共有する
      - VMWareWorkstation,VirtualPC
  - デスクトップ仮想化のメリット
    - クライアントの管理コストを削減
    - セキュリティ向上
    - 環境の構築が迅速になる
    - オフィスと在宅で同一の環境
  - 課題
    - 周辺機器のサポート
    - ネット越しの動画再生がきつい
    - パフォーマンス
    - オフライン対応
    - ストレージ(全クライアント分を保存する必要あり)
  - XenDesktopとは
    - 無償版あり
    - クライアント←→コネクションブローカー←→サーバ(XenServer)
    - クライアントにエージェント導入
      - エージェントはMac,Windows,Linux,iPhone
      - Windowsにはオフラインプラグインあり
      - DazzleというAppStoreのような使いたいアプリを使えるサービスがある
    - コネクションブローカー
      - WebI/Fあり
      - SSL-VPNアプライアンス(アクセスGW)あり
    - サーバ(XenServer)
      - 有償版は管理機能とHA機能あり
    - プロファイル管理…アプリに接続、デスクトップに接続の際、複数接続のプロファイル上書きを回避する
    - クライアントがサイトにアクセス、ログイン→アプリ(XenAPP、アプリだけの画面)orデスクトップを選択→ビュワーで操作(Citrix Online Pluginで全画面も可)
    - プロビジョニングサービス…アプリをイメージ化(vDisk)→ネットワークブートしクライアントに提供
    - vDisk
      - スタンダード…共有、1:N、リードオンリー
      - プライベート…1:1、リードライト可
  - FlexCast
    - ユーザ毎に最適なDeskTop(先のxx型で接続)
    - 例) 一般社員=VDI コールセンタ、販売員=XenAPP 在宅=VDI ヘビーユーザ、開発=ブレード 学生、ネカフェPC=プロビジョニング
    - 必要に応じて組み合わせも可(VIDしておいて重いものはブレードとか)
    - OSイメージ配信(XenClient2.0)…オフライン化
  - HDXテクノロジー
    - ICA…プロトコル
    - クライアント、サーバ、これらを接続するネットを調査し、最適な手段で接続する
    - 例)VoIP、動画、Flash再生は、サーバ再生かクライアントにダウンロードさせるかどっちがベターかを判断する
  - 考慮点
    - 最適な組み合わせ
    - ネットワークの帯域は重要
    - ストレージやネットワークの設計を考慮する
    - アプリ、プロファイルの管理
  - 20:12 終了

- 20:22 『仮想デスクトッププロトコル ベンチマーク結果報告』日本仮想化技術株式会社 木下さん・遠山さん
  - 資料 http://docs.google.com/viewer?url=http://virtualtech.jp/download/100212-vdibench-report.pdf
  - ベンチマーク比較動画 http://virtualtech.jp/handout/vdi-movie/
  - RDP7.0…マイクロソフトのVDIプロトコル(WindowsServer2008R2、Windows7で使用可)
  - ICA…CitrixのVDIプロトコル(様々なOSに対応、帯域を少なく済むのでモバイルでも実用的)
  - 3回計測した平均 回線は1Gbps
    - IE8スクロールベンチ(スムーススクロールはオフ)
      - 帯域 RDP=9:ICA=1
      - 速度 RDP=1:ICA=1
    - Wordスクロールベンチ(マクロを組んだ)
      - 速度 ローカル100%:ICA108%:RDP131%
      - 帯域 VDI=1:RDP=20
    - パワーポイントのスライド(自動再生)
      - 速度 ローカル100%:ICA106%(再生4秒):RDP116%(再生10秒)
      - 帯域 VDI=1:RDP=20
      - テキストデータだとほとんど差がない
      - 差が出るのは自然画像(写真など)
    - WMV再生(DRMなし)
      - 帯域 差なし
      - サーバ上でレンダリング ICA=1:RDP=5
    - FLV(HDX有効、ローカルのFlashプレーヤを使用)
      - ICAは再生2回目以降はキャッシュする
      - ICA Acオン=1/45:ICA Acオフ=1/4:RDP=1

- 思ったこと
  - クライアントは安価なPCで構築(Ubuntu等を入れて)し、共用アプリやOSをXenServerで供給するといった、コスト減かつセキュリティ(ユーザが勝手にソフトを入れるのを防ぐ等)を保った運用ができそう。

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