Google Developer Day 2009
2009-06-09
パシフィコ横浜
http://code.google.com/intl/ja/events/developerday/2009/home.html
各セッションの模様はこのあたり( http://code.google.com/intl/ja-JP/ )から辿ってください。
■全体的
初級者向け(例:Maps APIで自分のサイトに地図を表示してみましょう)から上級者向け(Toolkitを使わずにAndroidプログラムを作ってみましょう)まで幅があるが極端。
去年に比べパートナー企業のプレゼンスペースを設けるなど、開発者向けに加え商業的な色が出てきた感じ。
午後から行ったら、セッション案内やシールくれなかった。ですが、思わぬサプライズが(後述)
■クラウドコンピューティングがもたらす5つのメリットとは –Google Apps Premier Edition/Education Edition–
・コストメリット
Googleでは…
Apps導入前:1人あたりインフラ7万2千円
Apps導入後:1人あたり6千円+教育や移行費用4千円
自社向けなのでこれ相当
導入した企業でコストが、半分〜1/10になった
・運用・管理作業からの解放
自前サーバ(メールサーバ、バックアップ、スパムフィルタ)+収めるIDCの用意+これらのメンテ(バージョンアップやパッチ当て)
↓
膨大な工数
↓
インフラってこういう"お守り"が本業じゃないよね?
・場所や時間に縛られないビジネススタイル
ネットとブラウザがあれば、リソースにアクセスできる。
デバイスは、PCに限らずネットブックやPDA、ケータイでも可
通常のインターネット(SSL,https)でOK←VPN云々は不要
Gearsを使えば、オフラインでも利用可
↓
仕事のスピードが早くなる(移動中にメール対応できる等)
↓
顧客・取引先の印象アップ
・コラボレーションツールによる生産性の向上
Google Docs等
1つのドキュメントを複数メンバで共有できる
→エクセルファイルを関係者にメールして、それぞれ編集して返してもらって、マージする…なんて作業は不要
・拡張性(プレミア(有償)版のみ)
API提供、シングルサインオン(SSO)の仕組み、ガジェットを提供
プロビジョニングAPI(認証、ユーザ管理)で、既存システム(社内管理等)やLDAP、ActiveDirectoryと連携
SSO=SSOサーバを立ててそこで認証、Appsサーバとはカギ交換で認証
・Android、Chrome、AppEngineと連携
AppEngineはAppsのユーザログイン情報をAPIで利用できる→独自アプリに組み込める
■Google エンタープライズ エコシステムとは –Google Enterprise Partner–
Appsは、コンシューマ向けのサービスを企業向けに転換したもの
サポートの充実/SLA/既存システムとの統合
エコシステム=パートナー企業との協業
Google Appsでは不足している部分をパートナーが補完するソリューションを顧客に提供
→Googleとパートナー企業とWin:Winの関係
ソリューション例(1) コピー機メーカー
複合機でスキャン→OCRした結果をリポジトリに溜める→リポジトリをGoogleアプライアンスにインデックスしてもらう
紙の資料は検索可能になる。検索して結果は、スキャンした紙資料のPDFを参照する
→法律事務所や会計事務所に好評
ソリューション例(2) タイムカード、勤怠管理アプリをAppsと連携
ソリューション例(3) 日本式組織対応のアドレス帳
部毎にグループ化し、役職でソートされているアドレス帳
Googleでは提供していないので、パートナー企業が作成。こういうアドレス帳がなければAppsを導入しなかった企業があった
これらのアプリはAppEngineで作成可能
ファイアウォールの内側にあるアプリにアクセスできるようなコネクタ(プロキシのようなもの)の提供もある
■Life of 新卒エンジニア
Googleの方針:
・全世界のオフィスでコードから何でも共有されているので、どこでも仕事ができる
・チームで決まっているのは方向性 例)「検索精度を上げるぞ」
・開発はボトムアップ 個人のアイデア→チーム編成→開発→リリース
仕事の進め方:
アイデア
↓
アイデアを煮詰める(ブレスト/ディスカッション)
↓
メンバ集め
↓
設計・実装・テスト
↓
公開
↓
改良
コミュニケーション:
・メールやチャット
・ビデオチャット(テレビ電話会議)
・リアルで会うために出張
・共通言語は英語
・自分で調べ、分からない部分は気負い無く質問する気合い
・質問歓迎(訊かれたら自分の手を止めてでも答えてくれる)な親切な心
ドキュメントやコードは共有されている
コードスタイルは決まっている(Google C++ Coding Style Guideは公開されている。他言語のもあり)
共有を実現するインフラが充実(Map Reduce/Big Table/Sawzall等)
コードレビュー体制が充実
コードにはユニットテスト付きなので、いつでも試せる
新人研修で、「サバイバル講座」があった。
リソースの調べ方、質問の仕方(質問しまくれと教え込まれる)
サポートが充実
新人には必ずメンターが付く。
自習教材が用意されている
4月入社、4月後半にはプロジェクトを1つ任される
マネージャに「これはあなたのプロジェクトだから」と言われた
任されてもサポートはしっかりしている
自分から早い段階で動かないと進まない
プロジェクトは「もしかして」機能の改善、似たようなプロジェクトと協業するために渡米したりした
社内のイベント:
・ハッカソン(温泉合宿)
・社内デコレーション大会(プロジェクト毎にで出来映えを競う)
・パーティ
・カート大会
■サプライズ
受付したら、事前登録特典として、HTC製のAndroid端末(Google Phone)のテスト端末をもらいました。
予告がなかったのでびっくりした。
開発してねってことらしい。
SIMはないので、自分で用意するかWifiを使うしかないですが。
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